目覚めが悪かったり眠気を感じるのは、ごく自然な生理現象です。
身体は気温が変化しても一定の体温を保つよう自律神経がコントロールしています。
寒い時は体温が逃げないように血管を収縮させ、厚い時は血管を広げて熱を放出します。
春は気温の変化が激しく、自律神経はその変化についていこうと必死になります。
また、自律神経は昼と夜で身体のリラックスと緊張を切り替える働きもあるので、このリズムが狂うと本来活動するべき昼間に、夜用のリラックスモードとなり眠気を誘うことがあります。
他にも脳内で分泌されるメラトニンの影響も考えられます。これは睡眠へ誘導する脳内物質ですが、日照時間の変化に対応しきれず、冬モードのままだと日中に眠気を誘います。
春先に眠いという症状は、この2つの要因が重なってのことと考えられるので心配はありません。
ただし、転勤や進学など環境の変化に伴うストレスなど睡眠不足になるような大きなストレスに長くさらされると自律神経への負荷となり睡眠のリズムが狂い、不眠を招くことがあるので注意が必要です。