疲労の正体とは、サビついた自律神経が発するSOS信号です。
運動をして疲れるのは筋肉に乳酸が溜まるからと言われていましたが、この乳酸の疲労原因説が近年の研究によって誤りであることがわかりました。では、本当の原因は何か?
それは「活性酸素」です。
呼吸により取り込まれた酸素が体内で変化し、他の体内物質を酸化させる酸素の総称を、「活性酸素」と呼びます。
ストレスを受けて自律神経のバランスが崩れ、片翼である交感神経が興奮すると、脳では大量の酸素を消費し、その分神経細胞内で活性酸素が大量に発生すると、自律神経細胞の酸化、言い換えればサビついてしまうのです。
自律神経は、呼吸や心拍など、生きる上で重要な機能の司令塔です。対人関係、強度な運動、気候など、さまざまな外的ストレスによってサビつき、機能が低下します。
すると、これ以上のストレスや体への負荷は、体にとって危機であるという信号を発信され、さまざまな不調となって心身に現れます。
この信号こそが疲労の正体であり、自律神経疲労=ストレス性疲労そのものなのです。
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